2021年2月8日月曜日

第6回きずなフォーラム(オンライン開催) 

 


 信州生物多様性ネットきずなと長野県(自然保護課・環境保全研究所)の主催で,第6回きずなフォーラムが令和3年2月6日(土)にオンラインで開催されました.今回のフォーラムでは『環境学習と学校教育との連携ー生物多様性を子供たちに伝えていくためにー』をテーマに,各保全団体が取り組んでいる自然教室などの環境学習活動が学校教育とどう有機的につなげていけばいいのか,さらに子供たちが生き物の多様性を認識しその大切さを理解していくうえで,私たちはどう貢献していけばいいのかについて考えていく場として企画しました.
 新型コロナウイルス感染拡大のため当初予定していた塩尻総合文化センターでの会場開催は中止とし,長野県環境保全研究所飯綱庁舎からのWebEXによるオンライン配信で開催されました.
 以下に内容を紹介いたします.

1245 オンライン会議室の入室受付
 今年に入って急遽オンラインに変更したため何人申し込みがあるか心配であったが,50名もの参加者があった. 

環境保全研究所のオンライン主催の会議室

13:00 開会 総合司会 畑中健一郎(長野県環境保全研究所)
 挨拶 中村寛志(信州大学名誉教授・きずな会長)
    近藤 浩(長野県自然保護課企画幹)

13:10 趣旨説明
 「生物多様性を子供たちに伝えていくための環境教育・ESDの推進」
           須賀 丈氏(長野県環境保全研究所 自然環境部長)

趣旨説明をする須賀氏

*グローバル化した産業社会とその危機
*生物多様性とSDGs(持続可能な開発目標)
*ESD(持続可能な社会の創り手の育成)と子ども,地域
の3点から生物多様性を子どもに伝えていくための環境教育・ESD
を推進していく必要性について講演

13:20 事例報告(2件)
「長野県木曽町での理科授業」 
          江田慧子氏(帝京科学大学 教育人間学部専任講師)  
江田氏は東京の帝京科学大学からビデオ配信
絶滅危惧種チャマダラセセリを教材に行った
木曽町開田小学校での理科の授業を報告した

保全団体が学校で自然教室などを実施するときには学習指導
要領を意識したプログラムを作ることが大切と話す

「市民活動と学校教育の橋渡し-中信地区環境教育ネットワークの事例から-」
          中林直子氏(中信地区環境教育ネットワーク 事務局長)

中信地区環境教育ネットワーク( ee ネット)
の2020年度活動実績を報告




鎌田小学校の川遊びと生き物観察の取り組みを紹介

14:20 団体からの活動紹介と総合討論    コーディネータ:中村
 あらかじめ申し込みのあった以下の6団体が,5分間でそれぞれの活動を紹介した.

・ 【富士見町アツモリソウ再生会議】 五味直喜氏
 「地域の小中学校教員を対象とした自生地の環境観察会と小学校児童の培養苗の観察会」

・【国営アルプスあずみの公園 堀金・穂高地区管理センター】 椎名春奈氏
 「国営アルプスあずみの公園の環境教育」


・ 【烏川渓谷緑地】 内田利幸氏
 「環境学習と学校利用」


・ 【多摩市立八ヶ岳少年自然の家】 五味直喜氏
 「森林ESD事例発表」

・ 【茅野ミヤマシロチョウの会】 福田勝男氏
 「こども自然探検隊 学習活動」


・ 【ミヤマシジミ研究会】 中村寛志氏
 「伊那西小学校でのミヤマシジミ保護活動」

15:00 質問・討論タイム
 参加者からチャットで寄せられた質問に講演者が回答,また参加者からの意見などオンラインを活用して情報交換することができた.最後に登壇者から学校教育と連携していくにはどうすればよいかについてコメントをもらって終了した.

15:30 閉会

0 件のコメント:

コメントを投稿