2018年9月3日月曜日

信州昆虫学会の公開シンポジウム報告


平成3091日(土)に9回 信州昆虫学会大会が信州大学 理学部で開催されました.午前中は会員の一般講演で下記の8題の発表がありました.
1.「中央アルプス北部における糞虫相」上木 岳(信州大院・総合理工)・泉山 茂之(信州大・山岳科学研究所)
2.      「山岳河川源流棲昆虫トワダカワゲラの東北地方における遺伝的分化要因の解明」小池 花苗(信州大院・総合理工)・吉井 幸(信州大・理学部)・東城 幸治(信州大・理学系)
3.      「ヒゲナガカワトビケラ類の系統進化・系統地理」斎藤 梨絵・加藤 慎也(信州大院・理工学)・倉西 良一(千葉県立中央博)・野崎 隆夫(神奈川県二之宮町)・藤野 毅(埼玉大・工学部)・東城 幸治(信州大・理学系)
4.      「子ども向けのオオルリシジミの教材開発と実践」江田 慧子・木場 有紀・新家 智子(帝京科学大・教育人間科学部)
5.      「辰野町荒神山のミヤマシジミ個体群の変遷」中村 寛志(ミヤマシジミ研究会)・土田 秀実・小野 章(辰野いきものネットワーク)・加藤 大輝(アメニス)・江田 慧子(帝京科学大・教育人間科学部)
6.      「ウラギンヒョウモン2系統(2種)の分布について」伊藤 建夫(信州大)・濱本 健汰(信州大・理学部)・北原 曜(伊那市)・市野 隆雄(信州大・理学系)
7.      「霧ヶ峰の防鹿柵による訪花昆虫への効果」須賀 丈(長野県環境保全研)・中浜 直之(東京大)・内田  圭(横浜国大)・小山 明日香(東京大)・岩崎 貴也(神奈川大)・尾関 雅章(長野県環境保全研)
8.      「トンボは本当に目が良いのか?石澤 直也( 信州昆虫学会, 埼玉昆虫談話会)

信州昆虫学会第29回大会記念撮影
2018.9.1 信州大学理学部

公開シンポジウムのポスター

午後は,信州多様性ネットきずなが後援した公開シンポジウム「昆虫と植物のふしぎな関係が生み出す種多様性」があり,若手の研究者から次の4題の講演があり,最後に市野 隆雄信州大学理学部長と井坂 友一コーディネーターを交えて総合討論がありました.
講演1. 「マルハナバチの多様性は花の多様性に影響するか: 標高に伴って変化するハチと花の種間関係」   江川 信 氏(信州大学院 総合工学系研究科)
講演2. 「種特異的な餌要求量からさぐるホソオチョウとジャコウアゲハ間の相互作用」 
橋本 洸哉 氏(近畿大学 農学部)
講演3. 「この樹の上には何がいる? 樹木の個性が集まる虫たちを予測する」   鍵谷 進乃介氏(北海道大学 環境科学院) 
講演4. 「植食性テントウ、エピラクナが問うとは何か」   松林 圭 氏(九州大学 基幹教育院)

シンポジウム風景


熱心に聴講する参加者