2017年6月4日日曜日

安曇野のオオルリシジミ保全活動

「信州生物多様性ネットきずな」では今年度から,絶滅危惧種のオオルリシジミの保全にむけて,安曇野オオルリシジミ保護対策会議,日本自然保護協会(NACS-J),国営アルプスあづみの公園,長野県,帝京科学大学と連携してオオルリシジミ分布域拡大プロジェクトを開始しました.その活動を紹介します.
オオルリシジミ♀ 2017.5.27 
国営アルプスあづみの公園内

*オオルリシジミ成虫の移動距離調査(5月27-28日)
安曇野のオオルリシジミは,現在国営アルプスあづみの公園内のサンクチュアリ内にのみ生息しています.生息域を拡大するために公園内に食草であるクララの植栽を計画しています.植栽ポイントを決めるためには,オオルリシジミ成虫の移動距離を知ることが大切なのでマーキングをしてその調査を始めました.
オオルリシジミの交尾 2017.5.27 
国営アルプスあづみの公園内

移動距離を調査するためにマークした個体


*オオルリシジミ観察ツアー(6月3日)
日本自然保護協会が実施している「草原を守ってチョウ(オオルリシジミ,ウスイロヒョウモンモドキ)の絶滅を止めたい」募金キャンペーンの一環としてとして,募金してもらった方を対象に,実際のオオルリシジミを知ってもらう観察ツアーを実施しました.

 観察ツアーで絶滅危惧保全の意義とオオルリシジミ
のレクチャー 2017.6.3 
国営アルプスあづみの公園管理センター研修室

オオルリシジミの卵を調査している参加者
あづみの公園内を監視するオオルリシジミ