オオルリシジミ保護区の野焼きスタート
2021 March 17
国営アルプスあづみの公園のオオルリシジミ保護区の恒例の野焼きが,2021年3月17日に実施されました.この野焼きはオオルリシジミの卵に寄生するタマゴバチの対策として2012年から実施されています.
オオルリシジミの卵寄生蜂メアカタマゴバチ |
ほかの鱗翅目の卵に寄生して越冬している寄生蜂を焼いてしまおうという作戦です.
この日は野焼き日和できれいに焼けました
でも,寄生蜂は焼けてもオオルリシジミは大丈夫でしょうか?
大丈夫!この時期のオオルリシジミは蛹の状態で 石の下や浅い土の下の潜って冬眠しています 科学絵本「ちょうちょのリリイ」より(江田慧子作) |
確認するために,焼け跡でオオルリシジミの蛹を探してみました.すると石の下に変わらず元気なオオルリシジミの蛹を見つけました.
ここの焼け跡を探してみました |
石をどけてみるとその下はまったく 焼けてなく蛹が見つかりました |
野焼き後のオオルリシジミの蛹 2021 March 17 |
この蛹は5月には元気な成虫となって「おはよう」といって飛び出すことでしょう!
科学絵本「ちょうちょのリリイ」より(江田慧子作)
野焼きがつつがなく終わって何よりです。石の下の蛹が元気で羽化してくれるのを楽しみにしています。(竹原)
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