きずなの中村寛志会長が,昆虫生態学の学識経験者として県環境審議会委員等を務めるとと
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| 表彰状 |
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| 表彰式後の交流会で阿部知事(中央)・関副知事(右端) と記念撮影.左端は一緒に受賞した北原曜信州大学名誉教授 |
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| 長野県知事表彰記念の木曽漆器製のフォトスタンド |
| 表彰式会場にて |
| 長野日報の紹介記事 2023年5月16日 |
| きずな中村会長の趣旨説明と挨拶 |
「信州生物多様性ネット きずな」は,「生物多様性ながの県戦略」の地域連携・協働促進プロジェクトをもとに平成27(2015)年2月15日に設立され,長野県とのパートナーシップ協定によりシンポジウム,セミナー,環境教育などを実施して,生物多様性の保全や普及活動を行っている団体の交流に取り組んでいます。「生物多様性ながの県戦略」は2012年に策定され,2020年に短期目標の達成年次を迎えて,「行動計画」の評価と見直しをする時期になりました。また長野県レッドデータブックは2001年度に維管束植物編が発行されて以後この20数年間で生物多様性が減少し,絶滅危惧種が増加してきました。国際的には昨年12月に開催された生物多様性条約第15回締結国会議(COP15)において,2030年までの新たな世界目標や2050年までの長期目標「自然と共生する世界」に向けた各国の取組が発信されました。「自然と共生する世界」を実現するには自然を未来へつないでいく必要があります。きずなでは本年度は「豊かな自然を未来へつなぐために」をテーマに,前半はこれに対する国や県の方針・施策についての講演を聞きく場としました。豊かな自然を未来へつなぐためには子どもたちに自然の素晴らしさ,大切さを伝えていく必要があります。2021年の第6回フォーラムで環境学習のテーマを企画しましたがコロナでオンライン開催となり議論が不十分でありました。そこで今回の後半は各保全団体が実施している子供達への環境教育活動を報告してもらって,その問題点や方法などを共有する場としました。皆さんにとって有意義な会となることを期待しています。
| 日本自然保護協会の高川晋一氏の講演 |
| 30by30とOECMの解説 |
| フロアーから多くの質問がなされ関心の高さがうかがわれた |
昨年末に開催された生物多様性条約COP15では、「ネイチャーポジティブ」つまり2030年までに生物多様性を回復させるための緊急的行動をとるという新たな国際目標が採択された。また、陸と海の面積の30%を保全するという目標も採択され、その手段として「OECM」と呼ばれる新たな保全地域に注目が集まっている。日本でも2023年度からOECMの認定登録制度が始まる予定である。地球全体でのネイチャーポジティブの実現のためには、各地域それぞれで身近な生き物も含めた生物多様性を守り引き継いでいくことが大切であり、地元で保全活動を行ってきた市民団体や企業等の民間が主役となっていく事と、市町村レベルでの施策に民間活動を位置付けていく事がますます重要となる。また、企業や金融業界が保全に貢献することが強く求められる国際情勢となっており、各地域でそれを形にしていく事も重要である。本講演では、地域の主体がOECMも活用してネイチャーポジティブにどう貢献できるかを、国のOECM制度や日本自然保護協会が2022年から始めた取り組みを交えて紹介する。
宮脇優氏の講演要旨
長野県は、日本の屋根と称される高山帯を有し、約3,000mの標高差のある複雑な地形や、日本海・内陸・太平洋の影響を受ける多様な気候、さらには里山や草原といった人の営みによって形成される自然環境により、豊かな生物多様性が培われています。生物多様性に係る国際的な動向を見ると、昨年12月にカナダ・モントリオールで開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)において、2030年までの新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されました。今後、日本を始め条約締結国は「自然と共生する世界」を共通のビジョンとして、「自然を回復軌道に乗せるために生物多様性の損失を止め反転させる」という自然再興(ネイチャーポジティブ)に向けた行動を緊急に講じていくこととなります。また、本県における生物多様性の保全については、2012年に「生物多様性ながの県戦略」を策定し、2050年の中長期目標として「生命(いのち)にぎわう『人と自然が共生する信州』の実現」を掲げているところですが、行政、県民、団体・NPO、事業者、研究機関など多様な主体が連携して取り組むための短期的な施策方針を示す必要が生じています。こうした諸課題を解決し、本県の豊かな生態系を維持していくためには、生物多様性の保全への関心を高め、行動を起こしていくことが重要です。本講演では、「第五次長野県環境基本計画(案)」における生物多様性の保全に関する方針について具体施策を交えて紹介させていただきます。
| シナイモツゴ学習から広がる水辺教育について報告する ぽんすけ育成会の中野繭氏 |
所在地 長野市信里地区発表者 中野 繭(副会長)タイトル シナイモツゴ学習から広がる水辺教育対象 小学生・大学生場所 長野市南西部信里地区内容 シナイモツゴから学ぶ身近な絶滅危惧種の保全と自然再生活動としてのため池のかいぼりについて成果 身近にある里山環境が絶滅危惧種を守っていること、水辺環境に関心を持ち自然再生の可能性に気がついてもらえたこと。課題 身近な里山に絶滅危惧種が生息していることがあまり認知されていないこと
| 自然の中で五感を使って学ぶミヤマ環境教室について報告する
ミヤマ株式会社の横尾早衣子氏 |
所在地 長野市
| 子ども向けツキノワグマ普及啓発教材制作の紹介について報告する 信州ツキノワグマ研究会の浜口あかり氏 |
| 環境教育への取り組みについて報告する森倶楽部21の森芳昭氏 |
タイトル 環境教育への取り組み-子供たちに里山の魅力を知ってもらいたい-
所在地 松本市
第8回きずなフォーラム
テーマ:『豊かな自然を未来へつなぐために』
(趣旨)
日時:2023年2月4日(土)13:00-16:30 (受付12:30から)
会場:塩尻総合文化センター 講堂 (入場無料,要申込み先着100名)
プログラム| 今年初めて見たオオルリシジミ アルプスあづみの公園 2022.5.14 |
「きずな」は安曇野オオルリシジミ保護対策会議が中心になって進めているオオルリシジミ分布拡大プロジェクトに協力しています.その一環として,今年はアルプスあづみの公園で実施されているオオルリシジミ観察会に参加した子供たちに「オオルリシジミこども図鑑セット」をプレゼントしてオオルリシジミをもっとよく知ってもらう活動を実施しました.
| オオルリシジミ図鑑セットについている虫眼鏡で観察 5月14日の観察会 アルプスあづみの公園 |
| こども図鑑セットにはオオルリシジミを解説した 冊子の他にいろんなグッズが入っている |
| 図鑑をみて学習中.オオルリシジミの見分けがついたかな? |
| たくさんの家族が参加しました.2022.5.22 アルプスあづみの公園 |
| オオルリシジミの交尾 2022.5.22 アルプスあづみの公園 |
この日はオオルリシジミがたくさん発生していて,子どもたちは図鑑を片手にオオルリシジミのことを学習しました.
| オオルリシジミのことがどれくらい分かったかな. アンケートに答える子供たち |
| 図鑑は小学生3・4年生対象にわかりやすく解説してある |
| 偶然に指にとまったオオルリシジミ 2022.5.22 アルプスあづみの公園 |
5月21日(土),22日(日)に「2022年度昆虫DNA研究会第18回研究集会・信州昆虫学会合同大会」が,ハイブリッド形式(オンライン,オンサイト@信州大学松本キャンパス)で開催されます.これに伴い,各学術会の公開シンポジウムが企画されておりますのでご案内いたします.
またオンサイトでの参加も可能です(先着100名).ご来場される際には,感染対策をされた上でご来場ください.オンサイトでは参加料1000円がかかります(学生は無料).
5月22日(日)9:00–12:30
信州では約150種のチョウ類が確認されているが,近年の開発,森林・草原の管理放棄,外来種の侵入などの影響により,多くの種の絶滅が危惧されている.信州のチョウ類の多様性はどのように変遷してきたのであろうか? また,信州にも分布するチョウの1種が,DNA解析の結果「形」では判別できない複数の種に分けられることが判明している.我々は,このような「種」をどう扱えばよいのであろうか? 本シンポジウムでは,信州のチョウの 種多様性について愛好家と専門家を交えて議論する.
講演者:田下昌志(松本むしの会) ,大脇淳(桜美林大),北原曜(松本むしの会) ,大島一正(京都府立大)
昆虫DNA研究会第18回研究集会公開シンポジウム 「昆虫の多様な形の進化」
5月21日(土)13:30-15:45
この地球上において,昆虫類は最も種多様性が高く,最も繁栄に成功したグループといえる.昆虫類は,高山や砂漠,熱帯から寒帯地域までの様々な環境に適応してきた.多くの研究者や愛好家を惹きつけてきた要因の一つには,多様な昆虫類の様々な模様や形ではないだろうか.本シンポジウムでは,多様な「形」の進化の魅力について,植物と送粉昆虫の共進化や種分化の話題,コケに擬態する適応進化,そして「形」を失う二次的な翅の退化など,様々な視点からの興味深い研究を紹介して頂く.
講演者:川北篤(東京大),今田弓女(愛媛大) ,新津修平(東京都立大)
また,これらシンポジウムの他に,両学術会ともに関連する講演がございます.是非あわせてご参加ください.
合同大会プログラム
みなさまのご参加を心よりお待ちしております.
※ 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため,現地会場で参加される方は会場での掲示やスタッフの指示に従ってください.